エキストラにはならない
正直、昨日の今日で気持ちが落ち着かないから、この記事を書いている。
人によってはこの記事も嫌かもしれない。
多分私もすっきりとしたらこの記事自体上げないのかもしれないし、上げてもすぐに消すのかもしれない。
ただ、今は自分の気持ちを整理したくて。誰かと気持ちを共有したくて、誰かとつらいねと言い合いたくて。この記事を書いている。
今まで私はお笑いやバンドマンを追ってきた。
だからこそ、アラサーになってまさかアイドルに落ちるなんて思っていなかったんですよ。
だって、私が好きになった人々は一様に活動休止したり、解散してしまったり。
それこそオリンピックで一度は持て囃されて、退任させられたり。
だったから、もうこれ以上不幸なことも何も起きないんだろうなって思ったんです。思ったんですよ。
いや、これは不幸なんですかね。もしくは幸運?それすら私には分からない。
だって、あまりにも別れは突然だ。
まるで人事異動みたい。
だとするならば、人事異動でももっとマシですよ。
だって引継ぎのための猶予があるもの。
今回の発表でそんなものがあったか?
寧ろ急にいなくなる。ぽっかりとこころに穴が開く。
2年前から考えられていた計画ならば尚更今だったんでしょうか。
「明日はない 覚悟して今日も生きよう」
ってそういうことだったんでしょうか。
「おめでとう。頑張ってね、いってらっしゃい。」
それは勿論言うけれども、心の中ではやっぱり行かないで欲しいとも思う。
ましてや今の状況だ。
期限も決まっていない。
寅年中には何かの成果を…と言ってくれたけれど、でも実際どれくらい先まで待つことになるんだろう。不安だ。
不安で不安で仕方ない。
勿論その気持ちを汲んできっとみんなは
「大丈夫だよ。安心して」
と言ってくれているのも分かる。
分かっていても、理解できない。まるでラッドの歌詞のようだ。頭で分かっていても心がごねている。
メンバーが挑戦することに対して不安があるわけじゃない。
彼らのパフォーマンスはすごいと思うし、だからこそこれまでアイドルのアの字も触れてこなかった私も魅せられたのだ。
だからきっと世界に通用するかどうか試しに行くのだろうことは分かる。
けれど、今だったのだろうか?
これから売り出すべきところはそこだったのか?
勿論何らかのコンテスト等で名誉が与えられたらそれは鼻が高い。高いけれど。
私たちは彼らにパフォーマーになって欲しいわけじゃない。
他のファンの総意かは分からないけれど、きっとファンは彼らにただアイドルでいて欲しいと思っているのではないか?
勿論オールマイティになんでもできるようになってくれたら、とは思う。
多分まだ不足しているスキルもあるのだろう。
それこそ、そのスキルを補うためにマネジメントするのが事務所なのではないか?
これは本当に適切なマネジメントなんだろうか。
全てを悲観的に捉えているわけではないけれど、
修行なのだとしたら、期限を設けるべきだろう。
目標のない修行はただ無駄になる可能性だってある。
努力の方向性を間違う可能性だってある。
その目標が事務所側にしかないのだとしたら、そのビジョンは本人たちに共有すべきではないか?
本人たちは「何か」をつかみ取りに行くと言っているけれど。
その「何か」が明確にされない限りは私たちは本心から安心して「いってらっしゃい」「待ってるね」と送り出せないのではないか?
そもそも、あなたの思い描くストーリーはなんなんでしょうか。
きっと、「こんな逆境の中、鍛錬を重ねたメンバー。そしてそれを待ちわびたファンが彼らの成長した姿を見て”おかえり”と涙で迎え入れる」そんなものでしょうか。
けれど、明確な目標やゴールのない中で待たされる私たちは本当に今と同じ熱量で彼らを待ち続けることができるでしょうか。
それも彼らに与えられた「試練」だと言うのであれば、それはお門違いではないでしょうか。
彼らの言葉には不安は感じないけれど、そのバックアップすべき事務所の言葉が不安なのです。
私はあなたの思うストーリーのうち、感動要因として呼ばれたエキストラにはなりたくない。
けれども、私たちは泣いて泣いて泣いて、それでももうただ彼らを送り出すことしかできないのでしょう。
何だかそれがとてもつらいのです。
ただつらつらと書き連ねたけれど、一番つらいのは「笑ってサヨナラ」を言うことができない自分がいることなのです。
日本で大手を振って「いってらっしゃい!」と言えない自分がいることなのです。
きっとそれ以上でも以下でもないのでしょう。
この記事を書き終えた頃には少しは気持ちが晴れるかと思ったけれど、そんなことはなかったね。
笑って「いってらっしゃい!」と言うには、彼らに「大丈夫、ずっと大好きだよ」って言えるのは、ちょっとだけ時間が必要そうです。